2025年11月 埼玉スキー協「秋の学習会」

2025年11月1日

 11月1日に浦和コミセンで開催された埼玉スキー協の秋の学習会で上尾シルフィードのSさんが講師をされました。『なが~く楽しむスキースノボライフのために』のテーマで、自身の体験や日々の生活で実践できるヒントを教えてもらった講習会の様子をレポートします。

講習会で学んだ重要なポイント

1. 「健康」の定義と自分を知ることの重要性

  • WHOによる「健康」の定義: 「病気ではないということではなく、肉体的にも精神的にも社会的にも満たされている状態」 ⇒ スキークラブでの活動は、まさに社会的・精神的なつながりを満たす大切な場です。
  • 健康的な体とは?まず「自分を知る」ことから
    • 『BMI(体格指数)』を把握し、18.5~25の標準範囲を目指すことが、健康で長生きするために重要です。
    • 極端な減量や急激な体重減少は、病気になった際の生命の危機につながりかねません。ベスト体重の維持が大切です。

2. 基礎代謝と「動く習慣」

  • 基礎代謝量とは: 生命を維持するために必要な最低限のエネルギー。
  • 基礎代謝の減少: 基礎代謝は10代後半をピークに減少します。特に筋肉が減ると代謝が下がり、「中年太り」の原因になります。
  • 代謝を上げるには: 食べる量を極端に我慢するより、筋肉をつけること、そして日常生活で体を動かす癖をつけることが効果的です。(例:駅で階段を使う、エレベーターを使わないなど)
  • 運動習慣: 運動で消費するエネルギーは全体の約30%です。ジム通いが難しくても、日々の生活で「動く癖」をつけることが、長く元気にいるための最高の習慣となります。

3. 体からのサインを見逃さない

  • 疲労の察知: 「すごく疲れている」という体のサインを察知する心がないと、無理を続けて体を壊してしまうことがあります。
  • 講師の体験談として、30代で腰を痛めた際、「もっと前から体がつらいと言っていたはず」とお医者さんに言われたというエピソードがありました。
  • 自分の体は正直です。 無理はせず、不調に気付いたときに休む勇気を持つことが、長く活動を続けるための秘訣です。

4. 長寿と豊かな食生活を支える「歯」の健康

「かむ」ことの重要性:「ひみこのはがいーぜ」に代表されるように、肥満防止、味覚の発達、脳の発達、胃腸の働きを良くするなど、全身の健康に繋がっています。また、噛み合わせの良さは体のバランスを保つ上でも大切です。

8020運動: 80歳まで20本以上の歯を残そうという運動です。20本あれば、肉や硬いものなど、なんでも食べることができます。

最も大切な歯: 『6歳臼歯(6の歯)』が噛む力を支えています。

歯を失う主な原因: 現在はむし歯よりも『歯槽膿漏(歯周病)』や『歯肉炎』が原因となることが多いです。定期的な歯科メンテナンスが不可欠です。

スキーヤーの「健康維持」のための提言

1. 無理をしない、頑張りすぎない

人生100年時代、健康で元気にいるためには「楽をすること」ではなく、『無理をしない」「頑張りすぎない」』ことが大切です。体の不調に気付けるように、ストレスを溜めすぎないよう心も体も元気に保ちましょう。

2. 「睡眠」を大切にする

睡眠は、体の抵抗力をつけるための最も大切な要素の一つです。ご自身の体と向き合いながら、必要な睡眠時間を確保しましょう。

3. 長く楽しむための「目標」

週末の楽しみや、仲間との会話など、『仕事以外の「心の栄養」』を持つことは、活動を長く続けるための大切な要素です。自分がやりたいという目標を持つことが、健康維持の大きな動機付けとなります。

Sさんの知識とプレゼンテーションのうまさをひしひしと感じました。参加者が飽きずに聞けるよう工夫され、資料の準備も大変だったことと思います。本当にお疲れ様でした。

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