
2025年9月 埼玉アイスアリーナでスケート
2025年9月13日
恒例のスケート企画が行われました。今回の参加者はAさん、Hさん、Kさんの3人。

エントランスを入ると、ロビーの壁面には沢山の色紙が張ってありました。安藤美姫、高橋大輔からプルシェンコまで、誰でも知っているフィギアスケートのレジェンド達がここを訪れていたことが分かります。国際規格に適合したスケートリンクなので、現役の一流選手も練習に利用している様です。


利用料金(貸し靴代込み)1800円を支払って入場し、最初にスケート靴の選定です。Aさんからは「スキーの為の練習目的なのでハーフスピードタイプの靴を選んでください」という呼びかけが有りました。フィギアやホッケーの靴がブーツ型で足首の上までホールドしているのに対し、ハーフスピード靴は普通の革靴の様にくるぶしの下までしか有りません。
試し履きをしてみると、Kさんの様子が変です。生まれたての小鹿のようにユラユラと揺れています。「右の足首が特に弱いので私はダメかもしれません!」と言うのを、そのうち慣れますからとにかくリンクに行ってみましょうと言って、歩行練習をしながらリンク脇まで行きました。
いざリンクに立ってみると、イメージしていたより氷は硬くて滑りが良くなかなか足が前に進みません。Kさんはと見ると、フェンスにつかまったまま一歩も動けない感じです。
「これはヤッパリ無理です。フィギアに替えてきます!」と宣言して、フィギア靴に交換に行きました。
靴を交換して戻ってきた、Kさんの顔が晴れやかです。見違えるようにしっかりと歩けています。同じように一本のブレードの上に立っているのですが、足首のホールドの有ると無しでは全く安定感が違うのだという事が、Kさんのお陰でハッキリしました。スキー靴を選ぶ際にもキチンと履いて足首のホールド感をしっかりチェックすることが大事だと改めて実感しました。
いよいよ氷上練習です。Aさんから「最初はフェンスに掴まりながらで良いですが、だんだんと自分の重心位置を意識してスケート靴の真上に立てるようにしましょう」という目標が提示されました。私は2年ぶりの氷上なので、転倒する怖さが先に立ってなかなか前に進めません。それでも2周くらいする頃には、ペンギン歩きのような感じですがフェンスに掴まらずに歩けるようになりました。
次の目標は足首の緊張を保って横ブレを抑え、片足の内エッジに乗って蹴りだして反対足のブレードに乗ることです。
やってみるとわかりますが、初心者には氷上で止まったままで片足を上げることはほとんど出来ません。自転車と同じでバランスをとるにはある程度の前進スピードが必要ですが、これがなかなか怖いです。どうしても両足立ち荷重から抜け出せません。地面では無意識に重心を移動して片足ずつ前に出して歩けるのにね~。氷上では片足を上げて前へ出すことがなかなか出来ません。
周りを見ると、先生についてクルクルと回転の練習をする小さな女の子とか、ホッケー靴を履いて高速で皆さんの間をすり抜けていくことを楽しんでいるおっちゃんとか、「あんな風に滑れたらいいな~」と思う人たちで一杯です。
でも真剣さでは私たちは負けてなかったと思いますよ!
ブレードに削られて氷の表面が荒れるので、定期的にメンテナンスタイムが採られます。これが15分間の休憩時間になります。館内は結構寒いだろうなと思ってホットコーヒーを淹れて、ポットで持って行ったのが皆さんに喜ばれて良かったです。
休憩後は少し元気が回復して、再び両足立ち荷重から脱却して片足ずつに重心を移動していく練習です。何周かするうちにだんだんスピードは出せるようになりました。でも、片足ずつにしっかり乗るという事はまだまだ遠い目標な感じでしたね~!
Kさんは、一周をフェンスに掴まることなくしっかり氷に乗って楽しそうに周回することが出来るまでになりました。やはり上達が早い!
皆さんかなり疲労を感じて来たので、3時30分で切り上げました。準備や休憩の時間を除くと氷上に居たのは1時間半足らずの時間でしたが、一瞬たりとも気を抜けず(抜かずではない!)全身の筋肉と神経を集中させてバランスを取り続けたので、スケート靴を脱いだ時に本当に足裏のスジが攣ってしまいました!楽しみながら良いトレーニングになったと思います。
スケートリンクは一旦氷を溶かしてしまうと製氷に大変な経費が掛かるので、年間を通じて凍らせたままです。つまりいつでも料金を払えばスケート練習が出来ます。関心を持たれた方が有りましたら、是非スケートにチャレンジしましょう!
Comments are Closed